情報処理安全確保支援士試験は4つに分けて1日で行われます
一足飛びに情報処理安全確保支援士試験に合格できる手段は、まずありません。
自分の知識を蓄え、それをレベル順に積み上げてゴールを目指しましょう。
午前試験については試験要綱の5ページ試験区分別出題分野一覧表を元にして説明します。
午前1試験の合格レベルを目指す
はじめは、情報処理技術者試験のレベル2に位置付けられている「基本情報技術者試験」を受けて合格するのがよい方法です。⇒基本情報技術者試験(FE) ~ ITエンジニアの登竜門 ~
基本情報技術者試験はレベル2の試験でレベルが一つ低いですが、情報処理全般の基礎的な知識を身につける基礎固めの意味で大切です。情報処理技術者試験を初めて受けるのでしたら、ぜひ目を通して問題を解いてみましょう。
もしあなたが情報処理技術者試験を受けたことがないというのでしたら、実際の試験に慣れておくためにも、実地に試験を受けることをお勧めします。午前試験、午後試験共に多肢選択式で限られた時間内でたくさんの問題を解かなければなりません。試験のペースを身につけなければなりません。試験会場の雰囲気に慣れなければなりません。慣れは試験対策で重要です。ひとつレベルの低い試験とはいえ、資格が得られることで「やったー!」一歩前進したという達成感が味わえます。
それから「情報処理安全確保支援士試験」の参考書と問題集に取り組みます。午前1レベルの試験は基礎知識レベルで、レベル2の基礎があればそれにレベル3の部分を付け加えていく作業になります。参考書と問題集を解きながら、自分の知識を強化していけば合格ラインに到達することは充分可能です。
以上が、私が考える情報処理技術者試験に必要な基礎知識をつけるための標準的なステップアップの方法です。
試験は午後2まですべて受験できますが、多段階選抜方式で合否判定され足切りされてしまいます。”せっかく1日がんばったのに、午前1試験で基準点に達せずに早々と不合格になっていた”というのでは残念ですよね。しっかり実力を蓄えましょう。
午前2試験の合格レベルを目指す
午前2は以下の分類での専門知識を問われます。
- テクノロジ系分野の技術要素分類では、データベース・ネットワーク・セキュリティ
- テクノロジ系分野の開発技術分類では、システム開発技術・ソフトウェア開発管理技術
- マネジメント系分野のサービスマネジメント分類では、サービスマネジメント・システム監査
このうちネットワークとセキュリティが難易度レベル4で、ほかはレベル3が指定されています。
どの分類も情報セキュリティを扱ううえで関連の深いものばかりですが、ネットワークとセキュリティが特に関連が深いということです。知識をしっかり身につけましょう。
午前2試験も多肢選択式で出題されます。参考書をよく読み、過去問題集をしっかり解いてみることが基本でたいせつです。
午後1、午後2試験の合格レベルになる
午後の試験では知識を生かした実践能力が問われます。
出題形式が記述式で、答えを文章にして解答しなければなりません。
午後1は出題3問のなかから2問を選んで解答。午後2は2問のなかから1問を選んで解答。問題の文章がかなり長くてややこしいものも多く、短時間でどれを選ぶかの決断力も必要。短時間で解答にまとめる文章力も必要。などなど午後の試験をクリアーするのは大変です。
過去問題集をしっかり解いて理解していくのが基本ですが、受験テクニックも必要になります。どの問題を短時間のうちに選ぶかとか、参考書でそういうところも身につけましょう。
午後の試験は、何かを読んで簡単に対処できるような単純なものではありません。
実戦的なノウハウを教えてもらい、アドバイスももらえる。そんな環境に自分を置けたら合格への早道になります。その手助けをしてくれるのが受験講座です。
受験講座には、受講者の立場に立って、通学制や通信制とか、あなたの今のレベルに合わせたカリキュラムが選べるとかの選択肢が用意されています。次のページでは受験講座についてご紹介します。
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